Drinker's Space

Georges

- ジョルジュ -

オフクロが「天気がおかしい　地震の時みたい」という　穏やかな空の下　今年最後の　百九回目の釣行にでた
が
日が昇り暖かくなるに連れ　風が波がでてきた
陸の風車はまるで動かないのに　小舟は沖に居づらくなった

冬の穏やかな日　徳島の山並みが白く見えるとき
暖められた空気の下へ　山の冷たい空気が流れ込み
剣降ろしとでもいうふうな　風が吹く 波が立つ

結局小さな鰺を少し釣っただけの最後の釣行
季節はずれの小鯵だが　今年はまだいける
今日のMENUに刺身を追加！

年末なのか
三井住友銀行の窓に・・・
映る青空が・・・

若いときならまだしも　年を重ねてもけなす言葉しか持たないことのみっともなさに気づいて　今年はほめることから始めようと年頭に思ったのに
　わすれてた
何しろ悪口はあまりにも甘美で弾むものだからつい調子に乗って
気がつけばもう年末
　・・・・・

弾まない日が続いているので　まさに弾みにでもなればと
柏原山へ歩きに行った
駐車場から少し車道を辿ったあと　森に入り山頂へ向かう
途中の日溜まりにベンチが据えられていて
だからその周りにゴミが落ちている　
なんて景色を映す眼になっていることに気づいた
（弾まないのもむべなるかなだが　むべの実にはもう季節はずれだ）
頂上は森の中で　少し先はさらに高いような気がしたが・・・
下りの道は昨日の雨のせいか　苔の緑がすごい
木の幹も石も土も　枯葉から露出したところは　輝き出しそうな緑だ
廃墟と化した寺で　一服する登山姿の人と挨拶する
ゆっくり歩いた一時間あまりの旅

久しぶりの日差しも
秋
人
弾まず